お遍路スイッチVol.19
Twitterはじめました(^^)
つぶやくことにハマるのか?それとも飽きるのか?
「のむらじょうしん」で検索してみて下さね(^^)。今、一番必要なものは、フォロワーです(^^;)。
さて、6月も終わり!いよいよ夏がやってきます。私は夏の遍路が大好きです。境内の日陰に座り、うるさいくらいの蝉の声、空には入道雲!目に浮かびます(^^)。
しかし、夏に歩くのはやっぱり大変。そこで、今回のテーマは「ドライブお遍路」です。
個人のお遍路さんは、ほとんどが車でお参りされています。私も歩いてのお遍路もしますが、一番多いのは車です。当時は軽自動車(ワンボックス)の後部座席をフルフラットにして、寝袋を持ち込み、道の駅やお寺の駐車場で車中泊。お昼も食べずにお参りをして、約5日で四国を一周していました(^^;)。
ただ、今思うともっとゆっくり楽しんでお参りすれば良かったと、少し後悔です。
「歩きを線のお遍路。車を点のお遍路」と表現する事があります。お寺が点、お遍路道が線。歩きは道中がメイン、車はお寺がメイン。どうしても車は移動の手段になってしまって、先へ先へと進んでしまいます。せっかく自由の利く車のお遍路。お寺ももちろん、四国を満喫出来るお遍路という”旅”が出来たらいいなと思います。
「おまいりんぐ」の読者の中には、興味はあるけどお遍路さんになるには……。と思っている人も多いはず(^^)。まずは、車のお遍路の中でも「ドライブお遍路」をオススメします。
よく”スタンプラリー”と揶揄される車のお遍路。ここは「スタンプラリーで何が悪い!」くらいの気持ちではじめるのが、良いかも(^^)。
では、そんな”旅”をプロデュースするならば、ドライブですから友達や恋人と出掛けるのもいいでしょう。大人数で行く場合は、お寺では節度を持って行動する事ですね。あくまでお遍路さんです。お経を読むのはお約束。ユニホームだと思って白衣を着用。納経は必ずしましょう!”スタンプラリー”にさえなりません(^^;)。お泊まりは、ホテルでも良いですが、夏なのでお遍路宿も空いていると思いますのでオススメです。美味しい食事をしましょう。ビールも飲みましょう。歩きのお遍路さんが同宿なら語らいましょう!夏は若者が多いです。宿の主人が許可してくれるなら、花火もしましょう(^^)。道中、海水浴場があれば泳いだってOK!観光もしちゃいましょう!
こんな感じでどうでしょう?書いてる私がこんなお遍路をしたくなっちゃいました(^^)。
最近はナビの性能も良いですから、迷うことも少ないと思います。ただ、狭い道が多いので、安全運転に心掛けましょう。
色んな人と言葉をかわす事が出来るのがお遍路の醍醐味です。お遍路さんであることで、日常を忘れて四国を満喫出来ると思います。
夏休みやお盆休み、予定が決まってなければ「ドライブお遍路」是非!
いつか「コスプレあゆみと行く!ドライブお遍路」なるツアーの先達をやってみたいなぁ(^^)
合掌 (^人^)
staffより
是非ツアーしたいですね^^ そのときは他のコスプレもあるかも??
【突発WEBコミック】みんなで祝おう誕生日【6月】
6月15日は弘法大師・空海(お大師さん)の誕生日だそうですよ!
空海ってすごいんだよ! 日本にうどんを伝えたんだよ!
そんなワケで、作者の地元の地方ニュース(愛媛県)では
お大師さんの誕生日とあわせて「うどん法要」とか報道されてたよっ!
もちろん『おまいりんぐ』もお大師さんの誕生日をお祝いするよー!
漫画を読むときは画像をクリックしてね☆
【突発WEBコミック】ちみっこたちの祝日【5月】
子どもの日=端午の節句=男の子のお祝い ってイメージですケド
女の子だって祝ってほしいよー! ってコトで
あゆみ&八八さんたちを、皆一緒にお祝いしてあげましょう(笑)
日本の「子どもの日」は1948年に制定されました。
このとき男子のみの祝いから、男女共の祝いとなったようです。
その趣旨は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する(祝日法2条)」だそうで
……って、あれ? お母さんだけ? ――と、コレを見て思ったワケですが。
そもそものお話。「端午の節句」は中国から伝わった端午の風習に、日本古来の「五月忌み(さつきいみ)」という
田植えの前に穢れを祓い身を清める儀式が結び付けられたもの。らしいのです。
んで「五月忌み」は元々女性の節句で、その名残が“母に感謝する”にあらわれているのカナー? とかなんとか。
興味がある人は調べてみてね☆
取り敢えず。『おまいりんぐ番外編・ちみっこたちの祝日』は下の画像をクリック!
【WEBノベル】第十四話~常楽寺を公開しました。
日本人の多くは自分は無宗教だと言う。
だからといって、宗教心が薄いとか、信仰心が弱いとは思わない。ともすれば、積極的に頑なに、確固たる信念のもと神仏を否定して、無神論者であることを主張しているのか――それもまた、否、だろう。
ただ、何て言うか。
節操が、ない。 ……
盛寿山(せいじゅさん)延命院(えんめいいん)常楽寺(じょうらくじ)
閃(せん)
88人姉妹の十四女。
中性的な容貌の眠り姫。
「悠久」を司る。
本質は『常盤』。
寺のシンボル「櫟の木」を拠り所としている。
兎に角、寝るのが好き。チャームポイントの半眼は本尊・弥勒菩薩を想起させるが、
実際は眠たいのを我慢しているだけ。……らしい。
「ぴよみ」という名前の小鳥の友達がいる。
お遍路スイッチVol.18
「AKB選抜総選挙」盛り上がっていましたね(^^)
仏様の世界では、センターは大日如来様なのかな?とか、AKBにも派生ユニットがあるけれど、釈迦三尊像や弥陀三尊像がそれにあたるのかな?とか、くだらないことを考えながら見ていました(^^;)。ちなみに、一番しっくりきたのが、薬師如来様がセンターで、脇を日光・月光菩薩様が固め、十二神将が選抜メンバー!(^^;)。薬師三尊+眷属です。八十八ヶ所のお寺でも見ることが多いユニット?ですね。26番金剛頂寺の本堂で、並んでいる木造のものを見ることが出来たと思います。仏像ブームということもありますし、こういう角度から仏像を見ても面白いかも知れませんね(^^;)。興味のある方は是非!
今回はユニット?ではなく、何時もひとりでお堂の前縁にいらっしゃる「おびんずるさま」のお話。
お堂の脇に、赤い顔をして座っている方をご存知ですか?みんなに撫でられているあの方です。
俗に「撫で仏」と呼ばれることもありますが、「賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)」。通称「びんずるさん」「おびんずるさま」といわれる仏様です。
おびんずるさまは、お釈迦様の16人のお弟子さんの中のひとり。お酒が大好きで、お釈迦様と禁酒の約束をするのですが、破ってしまいお堂の外に追いやられます。また、神通力の使い手なんですが、人々にこの神通力を誇示したことで、ここでもお釈迦様のお怒りに触れ、涅槃を許されなかったそうです。なんとも困ったお弟子さんですが、とても親しみを感じる仏様です(^^)。
お怒りのお釈迦様から「お前は、この世に留まって仏法を守り、人間の病を癒やし、多くの衆生を救いなさい」と命令されます。今もいいつけを守って、前縁に座って人々を救っておられています。
所説ありますが、右手で3回、左手で3回、頭を撫でると無病が約束される。もしくは、自分の身体の悪い箇所と、おびんずるさまの同じ箇所を交互に撫でると、病気が治るといわれます。
また、お酒が好きなので、赤い顔をしていると言われます。これも所説ありまして、実は修行が最高潮に達しているので、顔が真っ赤っかになっている。そして、病気を寄せ付けないとも言われます。
八十八ヶ所のお寺にも、おびんずるさまはいらっしゃいます。お見かけしたら、親しみを込めて撫でてみましょう(^^)
今回のAKB選抜総選挙では、指原莉乃さんがセンターを射止めました。プロデューサーである秋元康さんの教えに背き、博多に飛ばされた指原莉乃さん。師匠であるお釈迦様の教えに背き、お堂の外に追いやられたおびんずるさま。なんか似ていますね(^^)。もしかしたら、おびんずるさまがお堂の中に復帰して、センターを射止める日が来るのかも?なんてね(^^)。
合掌 (^人^)
お遍路スイッチVol.17
T江さんに再会しました(^^)。
T江さんは、この冬に歩き遍路をした時に知り合ったお遍路さん。宿が一緒になったり、たまには共に歩いたりしました。先日、23番の薬王寺でバッタリ!無事結願して2周目を車で巡っているそうです。「歩いて良かった!お遍路にハマった!」満面の笑顔で握手をして別れました。またどこかで会えたらいいなぁ(^^)。
今回は「自分らしいお遍路じゃ何も変わらない」というお話。
これは、Rくんの言葉です。
RくんはT江さんと同じく、歩き遍路で知り合ったお遍路さん。完全野宿でテントやコンロ、お米や食材を背負って歩いていました。背が高く、人懐っこい顔立ちで、一見好青年なのですが…。話をしてみると、「チャラい」(^^;)。本人曰わく、お金と女にだらしないとのこと。よく、お遍路のHPに「女性の一人お遍路は危ない」とありますが、その一端を担っているひとりかも?(ちょっと言い過ぎ)。
Rくんと出会ったのは足摺岬でした。興味があったので、宿毛で再会した時に「一緒に歩かないか?」と誘い、その後2日間一緒に歩きました。よくよく話をしてみると、「チャラい」中にも信念はあるようで、「このお遍路で自分は変わりたい」と言っていました。
お遍路のマナーや野宿のルールなど、最低限必要なアドバイスをしました。「自分が変わりたいと思って遍路をするなら、迷惑のかからない遍路をするべき。誰かの犠牲の上に成り立っている遍路では、何も変わらない」と、偉そうに説教したのを覚えています(^^;)。
別れる時に「僕はまっとうに生きたい。誰かの犠牲の上なんかで生きたくない」そう言っていました。「自分らしく歩けばいいさ」と手を振ると、「自分らしいお遍路じゃ何も変わらないと思います」とチャラくないセリフを言って去って行きました。
歩き遍路の御利益。そのひとつを、私は変われる事だと思っています。社会から離れて、何十日もひとりで歩く、そして社会に戻っていく。この間にどんな心の変化があるのか、これは歩いた本人にしか分かりません。
Rくんは「自分らしさ」ではなく「新しい自分」を手に入れたかったのではないかと思います。
西日本も梅雨入りです。もうすぐ夏です。夏休みになると沢山の学生さんたちが、「自分探しの旅」と題して、お遍路をします。「自分探し」もいいかもしれませんが、Rくんのように、「自分らしさ」の向こう側を見に行く旅というのも悪くないように思います。
ちなみに、どう違うの?と聞かれても答えられません(^^;)。ただ、「自分らしいお遍路じゃ何も変わらない」と言った時のRくんはとってもカッコ良かったですよ(^^)。
【WEBノベル】第十三話~大日寺を公開しました。
――よし。暇潰しに、昔話を聞かせてやろう。
あれは確か、天長の頃の話だ。
伊予国の浮穴(うけな)郡荏原(えばら)郷――現在の愛媛県松山市恵原町だな――に、衛門三郎(えもんさぶろう)という名の男がいたのだが、こやつは強欲非道な大百姓で、乱暴者で、人望も薄くて、とにかく ……
大栗山(おおぐりざん)花蔵院(けぞういん)大日寺(だいにちじ)
結花(ゆな)
88人姉妹の十三女。
引っ込み思案。
「融和」を司る。
本質は『友愛』。
恥ずかしがり屋で、あまり自己主張をしないタイプだが、踊っているときだけは別人格。
歌も上手いので、蔵杏羅から一緒にアイドルを目指そうと誘われているらしい。
拠り所は「しあわせ観音」
お遍路スイッチVol.16
GWも終わりました。
12連休。特に何の予定もないお休みでしたが、天気が良いのとあまりにも暇だったので(^^;)、山口県の周防大島にある「茂兵衛堂」に久しぶりにお参りに行きました。中務茂兵衛氏(なかつかさもへい)のお堂です。この中務茂兵衛という人は、お遍路では有名人。江戸時代から明治にかけてお遍路を280回した人で、先達の元祖といわれています。とっても人気者だったそうで、茂兵衛の名前で遍路道に沢山の道標が残っています。こじんまりとしたお堂ですが、とっても雰囲気があります。なかなか周防大島に行く機会は少ないとは思いますが、チャンスがあれば是非行ってみて下さい。オススメです(^^)。
ということで今回は、中務茂兵衛にあやかり「先達」のお話。
「どうやったら先達になれるのですか?」
よく質問されます。
「なりたくなったら、なれますよ」と答えています(^^;)。
「具体的には?」
やっぱりそう来るか…と(^^;)。
先達になるには、4回以上四国八十八カ所霊場をお参りして、八十八カ所のいずれかのお寺に推薦を貰うこと(四国にお住まいの人は、自分の住んでいる県のお寺。四国以外にお住まいの人は、八十八カ所のお寺であればどこでもOK)。その後、霊場会の審査を経て12月に開かれる「先達研修会」に出席して正式認定となります。
先達の役割は「多くの方を四国霊場に導く」といわれます。
私がツアーのお遍路さんにご案内するときは「四国霊場に興味を持っていただくこと、今回参加された方が次回も行ってみたいと思っていただくこと、そして一周回って結願した人がもう一度お参りしたいと思っていただくこと」が、先達の役割とお話しています。もっと言えば、このお遍路の文化を継承し伝えていく者だと思っています。
先達に認定されると、赤い錫杖と輪袈裟をいただけます。この輪袈裟には法輪のお印が染められています。法輪というのは車輪のような形をしていて、その意味は「仏の教えを留めることなく広めていく」ということです。
「先達さんは、お坊さん?」という質問もよくあります。僧籍を持ってらっしゃる方も多いですが、先達は、お坊さんではなく「先達」というポジションです。
たまに「先生」と呼ばれることがありますが、個人的には好きではありません。病院だと医師ではなく看護士さん。学校だと教師ではなく用務員のおじさん(^^;)。お遍路さんの身近にいる存在であるべきだと思っています。
お遍路は「同行二人」といわれます。お遍路さんは一人ではなく、お大師様が常にいらっしゃるという事です。お遍路さんとお大師様、「同行二人」の傍らでお手伝いをする。そんな先達でありたいと思っています。
先達にもいろんな形があります。私のように職業にしている人もいれば、個人で「先達」としてお参りをしている人もいらっしゃいます。
職業で先達をされている方は圧倒的に少なく、ほとんどは個人的にお参りされておられます。どのような形にしても、「先達」は「先達」です。
皆さんがお寺に行った時、赤い錫杖を持っている人がいたら遠慮なく話しかけてみて下さい。作法やマナー、お寺の見所などを教えていただけると思いますよ(^^)。
先達になるのは簡単です。逆に先達になった後が大変かも知れません。少なくとも私は、先達になってからの方が大変でした。
中務茂兵衛氏のような、愛される人気者の先達を目指して日々精進です(^^)。
そういえば、「おまいりんぐ」のあゆみちゃんも赤い錫杖を持っていますが、「この霊場に興味を持っていただく」ということでは、とても優秀な先達かもしれませんね(^^)。
合掌 (^人^)