【突発WEBコミック】男だらけのお花見会【4月】
お遍路スイッチVol.15
歩きお遍路で40万を使い、仕事を76日も休み、そして車を購入…。巷では大穴馬券を当てたという噂もチラホラ(-o-;)。そうであれば良いのですが、もちろんそんな事もなく、未来の私が支払う予定です(^^;)。
車を購入したらドライブ!という事になるのですが、いくら考えても四国しか思いつかない私は変ですか?
今回は「納経」のお話。
四国八十八カ所をお参りする場合、ほとんどの人が「納経」をします。「納経」というのは、「経」を「納めた」証として、写経を納めた参拝者が帳面や白衣・掛け軸に御朱印を頂く事です。現在では口に出してお経を読むこと、または写経の代わりに納め札を納める事で「納経」をしていただけます。帳面は四国八十八カ所では「納経帳」と呼ばれ、普通はこの「納経帳」を持って参拝します。何が書いてあるかというと、墨書きは、奉納の文字、ご本尊様の梵字、ご本尊様のお名前、お寺の名前。朱印は、札所の番号、ご本尊様の梵字(ほとんど)、お寺の印となります。ちなみに2回目以降は「重ね印」といって、墨書きはなく朱印だけをいただきます。朱印を見ると、何回お参りしているのか分かるようになっています。
「納経」には納経料金が必要です。
・納経帳 300円
・掛け軸 500円
・白衣 200円(朱印のみ)
となります。全てのお寺の「納経」をするとなると ×88 必要になります。納経帳だと26400円必要です。結構な金額になるので、なかには「納経」をせずにお参りをされている方もいらっしゃいますが、掛け軸・白衣はともかく納経帳は持たれる事を強くオススメします。
掛け軸は、代々引き継がれて行くもので「家宝」になるとよくいわれます。または毎日お水をお供えして手を合わせてお願い事をしてもよいそうです。
白衣は、背中に全ての朱印をいただき、あの世に行くとき着せてもらったり、棺に入れていただいたり、掛けていただくものです。
欲しくなったら是非いただいて下さい。
それ以外にも朱印をいただく場合があります。
お参りしているお遍路さんの背中に朱印があるのを見たことはないですか?
よく間違えられるのですが、先ほどの白衣はあの世に行く日まで袖を通すこともなく使うこともありません。お参りの時に着ている白衣は、別のものになります。お参りの時に着る白衣を「道中着」といいます。
この「道中着」の背中に朱印をしていただく事が出来ます。これは全てのお寺を押すのではありません。あくまでも、個人の趣味での選択になるのですが、よくあるパターンを紹介します。
・1番霊山寺・20番鶴林寺・39番延光寺・88番大窪寺
1番と88番は発心と結願という事ですが、20番と39番を何故押すのかというと、ご本尊様の朱印が梵字ではなく絵で印されているお寺が3ヶ寺あります。20番21番39番です。20番が「鶴」、21番が「龍」、39番が「亀」です。この中の「鶴」と「亀」が縁起が良いので背中にいただくそうです。
最近は「龍」もいただく方が増えています。龍が天に登るように縁起が良くなるのだそうです(^^)。私もお客さんには「龍」をオススメしています。
たまに全てのお寺の朱印をいただいた白衣を着てお参りをしている人を見かけますが、極論だと死体がお参りしていることになるので、気をつけましょう(゚o゚;
繰り返しになりますが、「納経帳」は持ってお参りすることをオススメします。
お経も読まずに納経だけする事をスタンプラリーと揶揄されますが、スタンプラリーだっていいんです。まずはお寺に足を運ぶことが大事!手を合わせる事からはじめましょう(^^)
合掌 (^人^)
【WEBノベル】第十二話~焼山寺(後編)を公開しました。
「もしかして、君、幸野恵くんかい?」
俺の両肩を左右の手でがっしりと掴(つか)んで、スーツ姿の男が言った。
細身でひ弱そうな外見とは裏腹に意外と力が強い。振り払おうと身体を捻(ね)じったが、その手はびくともしなかった。
「いやあ、久しぶりだね。まさかこんな場所で出くわすとは思っても ……
渡部 孝之(わたなべ たかゆき)
恵の中学校時代のクラスメイト。9番札所法輪寺で再会した。
幼少期から将来を嘱望されるほどの、才能ある野球少年だったのだが……
ちなみに彼が着ているTシャツのキャラクターは「ミックーメウス」、
松山市南久米の(ごくごく限られた地域)で話題沸騰中のアイドルである。打倒バ○ィさんを狙っている(嘘)
山下 幸夫(やました さちお)
3年前――恵が中学2年生のとき、教育実習生として恵の学校を訪れた。
現在は、母校の樽戸(たると)中学校で国語の先生をしている。12番札所焼山寺へ向かう途中で遭遇。
お遍路スイッチVol.14
「春からはじめる」と題して、1番札所霊山寺に沢山のバスツアーが集結しています。真新しい白衣をまとい、慣れない手つきで線香・ロウソクをお供えする姿が初々しいです(^^)。
今回は「納め札」のお話。
八十八ヶ所のお寺は「札所」と呼ばれます。お参りに来た人が、お札に願いを託すことが出来るからだそうです。納め札には色があって、お遍路した回数によって変わります。
白札 1回~4回
青札 5回~7回
赤札 8回~24回
銀札 25回~49回
金札 50回~99回
錦札 100回以上
目指せ錦札!という訳ではないですが、このシステムが四国八十八カ所のひとつの魅力である事は間違いありません。レベルが上がっていくようで楽しいのかも知れませんね。
お遍路さんの中には、挨拶がわりに「何回目」と言われる方もいらっしゃいますが、個人的には何回お遍路したかではなく、どのような思いでお参りしたかという事が大事だと思っています。白札だから御利益が少ないという訳ではありません。
しかし、気持ちはよくわかります。私もお遍路をはじめた頃は「目指せ青札!」と思ってましたからね(^^;)。
「納め札」は、お寺でお願い事を託す他にも使います。お接待していただいた時に感謝の気持ちで差し上げたり、または名刺のようにご縁のあったお遍路さんと交換したりもします。
私の場合は、錦札を差し上げる時もあります。もちろん私は錦札(100回以上)ではありません。錦札の方から「欲しい人がおられたら」とお預かりしている納め札です。錦札は御守りになるといわれています。買う事の出来ない、ご縁でしかいただく事が出来ない御守りです。困っている人や頑張っている人に差し上げる事がほとんどなのですが、一番多いのは歩いている外人さんと若者です。励みになればと思っています(^^)。
今日も車椅子で参拝していた若いカップルがおられたので、差し上げました。どうやら初めて見られたようで、とっても喜んでいただけました。私の心も豊かになった気がします。錦札のチカラ恐るべし!そして、私にお札を託していただいた錦札の方に感謝です。
いろんな使い方がある「納め札」ですが、本来はお願いを託すものです。ご本尊様やお大師様に届くお手紙だと思って、気持ちを込めて納めていただけたらと思います。
ちなみに私は、ずーーっと赤札のままです(^^;)。そろそろ新しく作ろうかなぁ。
合掌 (^人^)
スタッフより:おまいりんぐチームも「錦札」いただきました! 大切にしていますよ^^
【巡礼日記】巡礼第三回目!(後編)
こんにちわ!ソラです(・ω・)ノ
巡礼日記第三回目(後編) 焼山寺の続きからです!!
参道も他のお寺に比べるとちょっと長めな焼山寺。十二支モチーフの像や観音様など、石像があちこちに。石像を見ながら歩いていく、というような感じでした。
山門をくぐると急に視界がひらけ、広々した境内に。山寺の雰囲気が素敵です。境内にも謎の小僧さん(?)の石像やブランコが。
ここの御本尊様は虚空蔵菩薩。ここまでになかった真言はやっぱりむつかしい。。
丑年の方は、守り本尊ですよ!納経所はお守りでいっぱいでした。
お 参りを済ませ、そのまま一本杉を目指すものの。。分かれ道が結構多く、早速迷う。
方角的にはこっちだけど、山道って蛇行するしなぁ。。(´・ω・`)
前回までのお参りで 道確認に使っていた地図アプリも、焼山寺の電波状況では役にたたず、当然電波がないということは連絡がとれないということなので、道を進むのもちょっと慎重になります。
ちょうど通りかかったお遍路さんに道をたずねると、おじさんはお遍路駅から来たそう。お遍路駅ということは。。もしかしていつのまにか逆の道に来てる((゜Д゜;)))!?と不安で仕方なくなってきたので、一回引き返して納経所の方に道を教えていただくことに。
どうやらこのあたりの道、ドーナツ状に繋がっているらしいです。
どの道もお遍路道ではあるだけに、お遍路さんが通ってるから安心してたら、大日寺に行こうと思ってるのに藤井寺方面に戻っていた。。なんてこともあり得るかも。お遍路道のマップは必要だと思うのです。。
結構な確率でお遍路道の看板が道に落ちていて、 本来指している方向がどっちか分からない状況。道が険しいという問題よりも、道に迷うのが一番怖い。。(>-<)
山道は夜になると歩けないだろうし、迷ったら宿坊等も 見つからないのだろうなと思うと、白装束で山道を巡るお遍路さんの覚悟がよりはっきりしたものに感じられます。
蛇行した山道をぐるぐるすすんで、やっとの一本杉。階段の正面に大きなお大師様の像が立っていました。正規ルートで進むとお大師様がお出迎えしてくれるんだろうな。。
今は使われていない 感じですが宿の跡もあり、山道続きのお遍路さんの一息つける場所だったんだろうなという雰囲気でした。
今日のお参りはここまで。来た山道を降りる。。
行きよりも帰りの方が随分早く感じるけども、下り坂を急ぐと足に結構な衝撃が。知らない道も知っている道もどちらにしろ慎重に進まないと長く巡礼を続けら れないという事ですね(-人-)
色々なところに修行に繋がりそうな心得がちりばめられているお遍路の旅。
その一端をほんの少しだけ感じることのできた第三回目の巡礼でした。
【巡礼日記】巡礼第三回目!(前編)
◆ 第三回 ◆
巡礼日:2013年1月13日
参拝札所:第11番・藤井寺 ~ 第12番・焼山寺
◇ ◇ ◇
お久しぶりです!(。>ω<。)ノソラです!
遅くなりましたが、今回は【コスプレ巡礼】第三回目!藤井寺~焼山寺までの巡礼日記です。
年末年始も挟んで、久しぶりの徳島。全部とは言わないけれど、歩けるところは歩くぞー(`・ω・)
ということで、未だかつてないくらいの早朝から出発でした。
十一番札所、藤井寺はこれぞお寺、という雰囲気の静かな境内で、とても雰囲気あるお寺でした。
よく考えてみれば、単に出発が早かったから静かだったのかも。。(゜ω゜)?
お大師様お手植えとの話の藤棚はまだまだ咲く季節ではなく、
寧ろ池の水が凍っているという寒さ。前回寒すぎたので私も今回から衣装が冬仕様です。
藤の花が咲く様子も、ちょっと見てみたかったな。。(。_。*)
まずはお参り。新年一発目のお経は久しぶりでよりグダグダ感が増していました。
本堂のお参りを済ませ、ふと顔を上げると、横の方に次の焼山寺に続く道が。
入り口がすでに細い。。
入り口を見つめていたら、通りかかった先達さんが道を教えてくれました。
ちょっと遠回りすれば、車でも次のお寺に行けるそう(・ω・)!
時間も限られているので、車で行って、お参りをして、
それだけではちょっと悔しいので、せっかくだから一本杉まで引き返してみることに。
ということで、まず車で焼山寺まで。
離合できるか怪しい道を行く。。
だんだんと道の両脇の草陰が白くなり始め、標高が高くなってきたことを
感じながらの道のりでした。札所の駐車場にも、除雪跡と思われる雪の塊がΣ(・ω・)
あまり見ない量の雪に、標高が相当高いんだな。。と実感。
焼山寺に向かって歩いていると、焼山寺から下りてきたお遍路さんに声をかけていただきました。
あまり外に出ることができない方が身近に居らっしゃるらしく、
その方にお遍路で行った先のお話をして、喜んでもらうのが楽しみなのだとか。
巡礼の経験を共有して、皆で幸せになるなんて!!とっても素敵です(*´ω`*)
発心式でも尼僧さんが「誰かのためにお経を読めるようになってください」とおっしゃっていましたが、
巡礼自体が皆のためという巡礼のしかたもあるんですね。
そろそろ長くなってきましたので。。続きは後編で!!
【WEBノベル】第十二話~焼山寺(前編)を公開しました。
第十一番札所・藤井寺の本堂横。
山奥へと続く細道。その入り口に『焼山寺みち』と書かれた石碑が建っている。
「いよいよ、巡礼最初の難関『遍路ころがし』やね」
石碑の前で、あゆみは気を引き締めるように金剛杖を握り直した。
俺はそれをぼんやりと眺めながら、法輪寺で会った元クラスメイトの ……
摩盧山(まろざん)正寿院(しょうじゅいん)焼山寺(しょうさんじ)
灼(あらた)
88人姉妹の十二女。
男勝りのやんちゃ者。
「難局」を司る。
本質は『焼尽』。
何でも燃やしたがる困ったちゃん。長女・淡桜さえ手を焼かされているとか。
身体に巻きつく黒蛇は彼女のお友達。「焼山寺山」そのものを拠り所としている。