
コラム~お遍路スイッチvol.2
「お遍路スイッチ」タイトル気に入っています(^^)。
「おまいりんぐ」スタッフの方が、名付け親です。
『お遍路に行こう!と思い立つ事=「お遍路スイッチ」が入る』と、お寺の方がお話しされていたと聞いています。
さて、今回のテーマは「こだわらず。とらわれず」
四国八十八ヶ所は「宗旨宗派問わず。こだわらず、とらわれず」お参り出来る霊場だと言われます。
無宗派でもキリスト教でも、OK!
スタイルも自分次第。コスプレだって大丈夫!(笑)
こう書くと無責任な感じがしますが、これが本来のお寺の姿だと思います。誰にでも平等に門戸を開いているんですね。
ただし、お寺は聖域。
“作法、ルール、マナー“があります。
ディズニーランドにはディズニーランドのルールがあるように、お参りにはお参りのルールがあるんですね。
好き勝手にして良いという訳ではありません。
今は書店に行くと、八十八ヶ所の本が沢山出版されていて、作法からお経の読み方まで、初心者にもわかりやすく紹介されています。一冊手に取ってみて、お参りを始める事をオススメします。
まぁ、あまり気にせず常識あるお参りをしていれば、大丈夫です。
お遍路の“カタチ“も様々です。
「歩かなくてはダメですか?」よく質問されます。
もちろん、そんな事はありません。
大きく分けると3種類。
歩き、自家用車、バス。
若い人には歩きを勧めています。また別の機会に「歩き遍路の魅力」については書きたいと思いますが、“カタチ“は特に決まっている訳ではなく、趣味を取り入れている人も多いです。
例えば、自転車だったり、バイクだったり。
ちなみに私の初めてのお遍路は、自家用車でした。
“スタイル、カタチ“は、自分にあったもの、自分らしくを基準に「こだわらず。とらわれず」選んで頂いて大丈夫です。
ただ、一番大事なのは“スタイル、カタチ“ではなく“気持ち、もしくは心持ち“。
「こだわらず。とらわれず」というのは、“発信“するものではなく“受信“するものだと思います。
こだわらない事を主張するのではなく、こだわり無く受け入れる。
お遍路さんを色に例えると、白。
白い衣には、そういう意味も含まれているのではないでしょうか。
ピカピカのアンテナを頭に立てて、「こだわらず。とらわれず」色んな事を受け入れ、吸収して行く。
ここがお遍路の醍醐味なんじゃないかと思います。
お遍路スイッチON!頭からアンテナが“ビヨーン“と出てくる(笑)
イメージとしては、こんな感じ?
是非、若い皆さんにはそんなお遍路をして頂きたいですね。
ちなみに、普段の生活の中に「こだわらず。とらわれず」取り入れると視野が広がりますよ。お試しあれ。
合掌(^人^)
コラム~お遍路スイッチvol.1
不思議なご縁です。
1番札所霊山寺で「おまいりんぐ」撮影スタッフの方と出会い。
はじめまして。
野村常晋(のむらじょうしん)と申します。
四国八十八ヶ所霊場の先達なぅです。“なぅ“
四国八十八ヶ所には、霊場会という組織がありまして、
先達というのは、簡単にいうと広報担当の様なもので、
このコラムもそのひとつです。
特に「おまいりんぐ」の読者のみなさんとは、“お参り“
これを機に、興味を持って貰えると嬉しいです。さらには、
初回のテーマは「発心(ほっしん)」
八十八ヶ所のお参りをする時、四国を4つの道場に分けます。
▪徳島県『発心の道場』▪高知県『修行の道場』
▪愛媛県『菩提の道場』▪香川県『涅槃の道場』
お寺の番号どうりお参りする場合、徳島が発心。
「発心」というのは、仏語では“悟りを開くために心を起こす事“
お遍路のマナーの中に「お遍路の動機を聞いてはいけない」
「暇だから」なんて言っている人が、
ただ、歩きのお遍路はやっぱり大変で、
私も初めて歩いた時は、最初の1週間は身体中が痛くて「
自分の決意だったり、信念だったりを再確認させられる。“ドア“
この夏は、学生お遍路さんが沢山歩いていました。
挨拶を交わす顔は、みんな充実した表情です。
彼ら、もしくは彼女達は、きっとこの後訪れる“大きなドア“
発心は希望。
「暇だから」とつぶやく人も、たいした動機がない人も、“希望“
私自身もあの時苦しさの中で、信じていた“何か“
最初に「おまいりんぐ」との出会いを“不思議なご縁“
発心の道場、発願のお寺でのご縁。
私はこのご縁に“希望“を感じます。
このコラムは「発心の発心=はじまりのはじまり」
「おまいりんぐ」は“入り口“です。コラムでは、
合掌