【巡礼日記】巡礼特別編!高野山(後編)

2014/02/02 (日)

こんにちわ!ソラです(・ω・)ノ

巡礼日記特別編!高野山二日目からの日記です!!

高野山二日目。

6時半から朝のお勤めがあるということで、少し早起きして護摩堂へ。廊下の窓から見える一面の雪に驚く南国育ちのスタッフ一行(゜ω゜)

朝のお勤め、スタッフは復唱とお焼香にて参加でした。 お勤めに参加すると北条政子から納められたと言われる本堂の御本尊、愛染明王を拝見できます。 ほぼ人間と同じ大きさにつくられた仏像は、大きな仏像の圧力や小さな仏像の吸引力とも違う、今にも動き出しそうなリアルさがあり、 またいかつい顔の明王なので。。見られている、向かい合っていると言う感じが今まで見たどの仏像より強い感じがしました(>_<)単にこの御本尊を彫った職人さんの技術の高さかもしれないですが。

その後、宿坊を散策に出て、玄関前から国宝の多宝塔へ。こちらの多宝塔も源頼朝の冥福を祈るお寺として北条政子に建てられたものだそうです。朱の色もだいぶ落ちてきていますが、それもまた時を経た証として、国宝の威厳が感じられます(*´ω`)

それにしてもこの雪!門までは雪かきをしていただいているのですが、 それ以外の箇所はそこそこの厚さで積もっていました。いつものトレッキングシューズが防水でなければきっと大変なことになっていたと思います。。 でも雪に濡れてなくても既につま先が冷たいを通り越して痛いんですが(´。_。)他のスタッフに足先用カイロをもらって難を逃れたものの、靴下重ねばきでどうにかなると思っていた。。侮っていました。高野山の朝は雪の結晶が肉眼で見える寒さのようです。

 

この日は奥の院とは反対側の西側を回ることに。

まずは高野山といえばここ、金剛峯寺へ。

石庭のイメージが強かったのですが、部屋の細かな装飾や鮮やかな襖絵が見事な部屋など、お寺のイメージとちょっと違う。 さすが総本山は一味違うということでしょうか。豊臣秀次自刃の間などもあり、金剛峯寺の長い歴史を感じる場面も(・ω・)

石庭は雪のため真っ白な中に石が浮かんでいる感じに。知っている石庭とは違う景色でしたが、これはこれで幻想的な景色でした。 もともと白砂は雲海の表現だそうなので、本来の姿ではないにしても雪の庭もあらわされている絵には結構近いのかもしれない。

金剛峯寺内は結構広く、庭を見に渡り廊下に出たりするので体が冷えたりもするのですが、温かいお茶をお接待いただいたりつつ、 凍えずに回ることができました。寒さが厳しい分一杯のお茶の温かさが身に沁みます(。>ω<。)

 

金剛峯寺の見学後は、大師教会でお受戒を。この大師教会、高野山が開かれて1100年の年に建てられたものだそうです。 1200年の年である今年は金堂に門が再建されるそうですよ(・ω・)ノ

阿闍梨のかたからご説法いただき、十善戒などを身の回りのことを交えてお話いただきました。 この話の内容ならお遍路を回り始める前の心構えとしても良いのでは。 四国遍路前にお大師様にご挨拶に行かれる方はこちらもおすすめです!!

 

次は総本堂へということで、金堂のある檀上伽藍へ。 金堂は高野山全体の本堂にあたる重要な場所。高野山をひらくときにはじめに建てられたという建物が並びます。 朝より少し寒さもやわらいできたようで、少し安心。さすが世界遺産、外国の方の姿も目立ちます。

真っ白な風景の中、朱の色が鮮やかな根本大塔(`・ω・´)

中もまた鮮やかで、中央の大日如来を中心に、仏像と柱に描かれた菩薩がぐるりと配置されて圧倒される色彩とスケールでした( ゚Д゚) 胎蔵界曼荼羅を立体的に表現したものだそう。修行地のシンボルが曼荼羅になっているというところがすごいですよね。山に入ったときと修行中でやっぱり見えるものが違ってきたりするのかな。

金堂は総本堂らしく重厚な雰囲気のお堂でした。

現在のお堂は七代目だそうで、建物自体から歴史を思う感じではなかったですが、 これまでどれだけの人がここに修行に来たんだろうと考えると、建物が七回も代替わりをするだけの長い時と、それでも変わらない救いへの想いを少しだけ感じることができたような気がします(*´ω`*) ご本尊は高村光雲による薬師如来だそうなんですが、残念ながら公開はされていないみたい。

広場から見て奥に明らかに何か違う空間があるなと思っていたのですが、 高野山をひらくときに案内をしてくれたというこの土地の神様をまつる場所でした。神社になるとお寺とはちょっと雰囲気が違う感じが(゜ω゜)

お寺を建てるのに神様も鎮めるのを忘れないところがお大師様の平和主義なところというか、根回しの上手いところというか。心静かにやっていくコツを知り尽くしているようです。

 

次に霊宝館へ。文字通り高野山の美術品を集めた美術館のようなところなのですが、建物自体が大正時代の建物。さらに外見も寺院風で高野山に溶け込んでいました。やっぱり景観を乱してはいけないのかな。

大正時代の建物なので暖房がないので。。と受付のお姉さんにカイロを手渡される。そうなのか、とはじめは納得していたものの、 最終的にカイロだけでは耐えられません。。!という感じにだんだん体が冷えてくるので注意が必要です(>_<)

この博物館のすごいところは重要文化財レベルの品をすぐ近くで見られるところだと思います。仏像はもちろん、紙資料もガラスケース無し。 質感まですごくよく分かるのですが、うっかり近づきすぎないかちょっと心配になります。緊張感。。

平清盛奉納の通称「血曼荼羅」も展示されていました。展示されている壁一面に広がった曼荼羅が二つ、向かい合わせに展示された空間は、 先ほどの根本大塔の立体曼荼羅とは違った迫力で、信仰の重さというか、凄みのようなものを発していました(`・ω・´)

 

霊宝館見学が終わり、諸堂共通内拝券の残りが奥の院だけになったので、帰りにもう一度お大師様にご挨拶をしていくことに。

今回は二度目ということでちょっとショートカット。中の橋からのお参り。 昨日と違って道が凍りついていて、足元が格段に危険です。踏み固められた雪も結構曲者。さっきそういえば気温マイナス3度って書いてあったもんね。。

二度目の御供所は雪。共通内拝券を使い切った記念品は高野君のストラップでした。金ぴか。高野君は今回の旅の途中、そこここで見かけたので、きっと今年各地で見るキャラクターになることでしょう。

お大師様にご挨拶をし、結願の日にまたここに帰ってくることを約束して。

大門に見送られ、日本画のような山々の影を見ながら、四国へと帰る一行。

今回の旅は、四国遍路の基礎となったお大師様の存在の大きさと、歴史の重さを目の当たりにした旅になったのでした。

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