お遍路スイッチVol.17

2013/05/31 (金)

T江さんに再会しました(^^)。 
T江さんは、この冬に歩き遍路をした時に知り合ったお遍路さん。宿が一緒になったり、たまには共に歩いたりしました。先日、23番の薬王寺でバッタリ!無事結願して2周目を車で巡っているそうです。「歩いて良かった!お遍路にハマった!」満面の笑顔で握手をして別れました。またどこかで会えたらいいなぁ(^^)。 

今回は「自分らしいお遍路じゃ何も変わらない」というお話。 

これは、Rくんの言葉です。 
RくんはT江さんと同じく、歩き遍路で知り合ったお遍路さん。完全野宿でテントやコンロ、お米や食材を背負って歩いていました。背が高く、人懐っこい顔立ちで、一見好青年なのですが…。話をしてみると、「チャラい」(^^;)。本人曰わく、お金と女にだらしないとのこと。よく、お遍路のHPに「女性の一人お遍路は危ない」とありますが、その一端を担っているひとりかも?(ちょっと言い過ぎ)。 

Rくんと出会ったのは足摺岬でした。興味があったので、宿毛で再会した時に「一緒に歩かないか?」と誘い、その後2日間一緒に歩きました。よくよく話をしてみると、「チャラい」中にも信念はあるようで、「このお遍路で自分は変わりたい」と言っていました。 
お遍路のマナーや野宿のルールなど、最低限必要なアドバイスをしました。「自分が変わりたいと思って遍路をするなら、迷惑のかからない遍路をするべき。誰かの犠牲の上に成り立っている遍路では、何も変わらない」と、偉そうに説教したのを覚えています(^^;)。 
別れる時に「僕はまっとうに生きたい。誰かの犠牲の上なんかで生きたくない」そう言っていました。「自分らしく歩けばいいさ」と手を振ると、「自分らしいお遍路じゃ何も変わらないと思います」とチャラくないセリフを言って去って行きました。 

歩き遍路の御利益。そのひとつを、私は変われる事だと思っています。社会から離れて、何十日もひとりで歩く、そして社会に戻っていく。この間にどんな心の変化があるのか、これは歩いた本人にしか分かりません。 
Rくんは「自分らしさ」ではなく「新しい自分」を手に入れたかったのではないかと思います。 

西日本も梅雨入りです。もうすぐ夏です。夏休みになると沢山の学生さんたちが、「自分探しの旅」と題して、お遍路をします。「自分探し」もいいかもしれませんが、Rくんのように、「自分らしさ」の向こう側を見に行く旅というのも悪くないように思います。 
ちなみに、どう違うの?と聞かれても答えられません(^^;)。ただ、「自分らしいお遍路じゃ何も変わらない」と言った時のRくんはとってもカッコ良かったですよ(^^)。

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