お遍路スイッチVol.21

2013/08/06 (火)

四国別格20霊場のお参りに行って来ました。 

”夏休み”という訳ではないのですが、少しまとまったお休みが出来たので、一泊二日で1番から4番・16番から20番の9ヶ寺をお参りして来ました。徳島県(15番以外)と香川県。瀬戸大橋を基準にして東側のお参りです。 
今までも何度となくお参りはしているのですが、最近はツアーでも四国別格20霊場のお参りが多くなっているようで、いつ声が掛かっても良いように…。要するに下見に行ったという事です。個人でお参りする時とは違って、団体となるとチェックしておかなければならない事も多くあります。自分の目で確認しておかないと気がすまないタイプ?なもんで(^^;)。仕事半分、お参り半分。そんな感じの一泊二日の旅でした。 

別格?20?霊場?という方も多いはず。 
四国別格20霊場を簡単に説明すると、四国にある20ヶ寺の霊場。番外霊場と呼ばれることもあります。弘法大師に関わる四国の寺院で、八十八ヶ所霊場に属さない寺院を総じて番外と呼ぶそうです。番外寺も沢山ありますが、その中の20ヶ寺が集まって四国別格20霊場を創られました。霊場として発足されたのが昭和41年ですので、歴史的には新しい霊場です。 

では何故この四国別格20霊場が人気があるのか? 
「四国88+別格20=108(煩悩の数)」という事で、八十八ヶ所霊場と併せてお参りすると、”煩悩消滅の旅”ともいわれます。”108ヶ寺参り”と題して、ツアーでも沢山お参りされています。 
そして、一番の人気の理由は「除災招福念珠」! 
各お寺で納経をすると、お寺のお名前が入った念珠玉を1つ300円で授与していただけます。男珠・女珠の2種類があり、それぞれ親珠(500円)があります。「20ヶ寺+親珠」で21珠の念珠玉が集まり、お数珠を仕立てる事が出来ます。この数珠がとっても”格好良く”集めがいのあるものなのです。そして、ドラゴンボール的?な魅力も重なって、この数珠玉を集める事が目的のお遍路さんも多くいらっしゃいます。 

”108ヶ寺参り”や”お数珠”が人気の四国別格20霊場ではありますが、今回あらためて9ヶ寺お参りしてみると、それぞれのお寺が個性的で、八十八ヶ所とはまた違う魅力がありました。 
八十八ヶ所に比べると、参拝者が少ないという事もあり、お寺を身直に感じることが出来ると思います。お寺の方との距離感も近く感じます。参拝者に対して”手厚い”という印象を受けました。時間をかけて”散策”してみるのも楽しいかも知れませんね。 

ちなみに、今回お参りしたお寺の中でのオススメは、3番札所慈眼寺の穴禅定! 
八十八ヶ所の20番鶴林寺の近くにあります(鶴林寺の登山口から車で30分くらい)。四国別格20霊場の中で、「慈眼寺の穴禅定だけは行ってみたい」という声もよく聞きます。穴禅定という、いわゆる行場になります。穴禅定先達と共にロウソクの灯りだけを頼りに、狭い鍾乳洞を通り抜ける修行です。太っている人、体が大きい人(石柱で出来た試験場があります)は、入る事が出来ません。人数にもよりますが、2~3人で1時間から2時間くらいの行程になります。 
楽しそうでしょ?時間に余裕を作って、鶴林寺に登る前に是非体験してみて下さい! 
残念ながら、私はカラダが規格外(デカすぎ)で入ったことがありません(T^T)。 

 八十八ヶ所のお参りをしていると、歩きでも車でも、四国別格20霊場の何ヶ寺かを通るルートになります。その時は、素通りせずに、是非立ち寄っていただけたらと思います。きっと魅力を感じていただけると思いますよ(^^)。 


合掌 (^人^)

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