





- 宗派:
- 高野山真言宗
- 開基:
- 弘法大師
- 創建:
- 大同年間(806年 ~ 810年)
- 住所:
- 徳島県阿波市土成町高尾字法教田58
- 電話:
- 088-695-2150
- 駐車場:
- あり(寸志) 普通30台・大型5台
- 宿坊:
- あり 100人(個室)

寺は現在地から北へ3kmほど奥にある、十楽寺谷の堂ヶ原にあったとされています。
弘法大師がこの地を巡教された時に阿弥陀如来を感得され、如来像を刻んだのが本尊として祀られたと伝えられています。
その際に弘法大師は「生・老・病・死」など人間に避けることの出来ない苦難を乗り越え、10の光明と、輝く楽しみが得られるように「光明山十楽寺」と寺の名を授けたそうです。
広大な七堂伽藍を誇っていましたが、天正10年(1528年)長宗我部元親による兵火で、全ての堂塔が焼失します。幸い、本尊は当時の住職が背負い難を免れたといわれています。
寛永12年(1635年)に現在地に移り再建されました。
明治時代になり本堂が再建され、大師堂、書院などを整え、平成6年には立派な木造の本堂を建立しています。

治眼失目救歳地蔵尊(ちがんしつめきゅうさいじぞうそん)
その昔、親孝行の息子が目の不自由な母親の手を引いて四国巡礼の旅に出ました。7番札所十楽寺で、お地蔵様に母親の眼病が治るように祈願したところ、突然、母親の目が開き見えるようになったそうです。
それ以来、眼病で悩まれている全ての方にご利益のあるお地蔵様として、広く知られるようになりました。
また「救歳」となっているのは、どのような方でも年齢に関係なくという願いが込められているそうです。
中門遍照殿・愛染堂
中門の中に入れるようになっています。階段を上がると愛染明王様がいらっしゃいます。「夫婦愛和・縁結び」の御本尊様です。
水子地蔵
山門を入るとすぐ正面に約70体の水子地蔵。産声をあげることなく、この世を去った多くの水子達です。

眼病を治してくれるお地蔵さんが有名な事もあり、眼病にご利益のある「眼病平瘉御守」が人気です。自身はもちろん、家族や友人に目が心配な人がいれば、是非いただいて帰りましょう!
また十楽寺は、春には桜の名所でもありますが、オススメは秋!
お寺の前がコスモス畑になっています。阿波市の花が「コスモス」ということで、この辺りは「コスモス街道」と呼ばれるそうです。山門を出るとそこは一面に咲き誇るコスモス! 圧巻です。
また、歩き遍路の方には8番札所熊谷寺に行く道中にあるお接待所に寄ってみることをオススメします。遍路道から少し外れるのですが、「右にお接待所、是非お立ち寄り下さい」の看板が目印。青いビニールハウスのお接待所です。地元の方の井戸端会議の場所とも言えますが(笑)、お茶やお菓子のお接待をいただけます。
お遍路のいろんなお話や、情報を聞けると思いますよ。なにより、雨の日は本当にありがたい休憩場所です。


羅紗(らーしゃ)
第七番札所・十楽寺に棲む、八八さん七女。
ゆるい口調にお姉ちゃんたちはイライラ? でも、憎めないのが七女のいいところなのかもしれない。
他人の恋愛話が大好物。通称、赤い人。
愛染明王像を模った羅紗は、愛染明王さまと同じ獅子の冠をかぶった一面三目の様相。
ただ、額の目はシールで、剥がすことができるとの噂も。……真相はいかに!?
名前の由来は、「愛染明王」の梵名「ラーガ・ラージャ(Raga raja)」から。
「羅紗」と書いて「らーしゃ」と読むのも大概キラキラネームだが、命名の際、「楽輝(らっきー)」「愛蓮華(めれんげ)」という案が出ていたことは秘密である。
◎八八さん×拠り所
中門遍照殿・愛染堂に鎮座する愛染明王像。
「恋愛・縁結び・家庭円満」をつかさどる仏さま。また「愛染=藍染」と解釈して染物・織物職人の守護仏としても信仰されているらしい。

◎八八さん×スイーツ
羅紗をイメージして誕生したスイーツ。
ザクロシロップの鮮やかな赤。煮詰めたベリーの甘酸っぱい香り広がるアレンジティー。
見た目も味も華やかに。
by もへんろ茶屋

- 巡礼二日目は、第七番札所・十楽寺からスタートなんよ!
- 十楽寺の「八八さん」はあの赤い人か。
- あゆたん、恵たん、来るの遅い~。恋愛力が薄弱な八十八人姉妹の中で珍しく恋愛ネタを届ける私を放置プレーとかいい度胸してると思うのぉ。
- 羅紗さんってさ、えらい俗っぽいとゆーか煩悩にまみれてるってゆーか、そんなイメージなんやけど。「八八さん」としては大丈夫なん?
- むー。ひどい言われようだと思うの。これはもう不貞寝するしかないと思うの。
- 拗ねんといて、羅紗さん。羅紗さんは「愛染明王さま」の性質を受け継いでるからいいんやもんね。
- 「愛染明王さま」? そういや、直江兼続が信仰してた仏さまが「愛染明王さま」だったような。
- そそ。十楽寺の中門は「遍照殿」って言うて、上層は「愛染堂」としてその「愛染明王さま」が祀られとるんよ。
- 「愛染明王さま」は愛の仏さまなのぉ~。恋愛成就とかぁ、夫婦円満とかにぃ、力を貸してくれるのぉ~~。
- そんなに間延びさせて言わんでも……。しかし、恋愛絡みのハナシって、なんか“仏の道”から離れてしまうんやないかって思うんやけど。
- そんなことはないかも? って言うかぁ、そもそもヒトから愛欲とか煩悩とかを取り除くことが無理だしぃ。
- やったら、その愛欲とか執着心とかの煩悩を“向上心”に変えて、良い方向に導こうって言うんが「愛染明王さま」の御心なんよね。
- そーゆーことぉ。だから、恋せよ少女&少年なの。どっかの歌詞にあるけどぉ、今日はふたたび何とやら~、みたいな?
- 今回の“結界の力を取り戻すために「八八さん」と逢う”巡礼の中で、恵は誰かとくっついたりするんやろか?
- ファッ!?
- 順当にいけば、あゆたんかも?
- でもほら、恵には“黒い娘”がおるし。と思ったら、淡桜さんとすっごいじゃれ合いよるし。あと、蔵杏羅さんも昔好きだった人に似とるとか言いよったし……。
- 淡桜お姉ちゃんはアリかもかも? 最近「恵たん」って入力しようとしたら「恵淡」って変換されるようになったしぃ。これはもう、仏さまのお導きとしか。
- え、えっと? (何の話しよるん?)
- ――あ。恵たんのお相手候補、大事な人を忘れてたかも。この先、十二番札所へ向かう途中で出逢う運命の、幸夫先せ――
- ね・え・よ!!
- どうなる恋模様! 旅はまだ始まったばっかやけん、何が起るかは誰もわからんのよ! ってコトで、次の札所へGOGO!