





- 宗派:
- 高野山真言宗
- 開基:
- 弘法大師
- 創建:
- 天平13年(741年)
- 住所:
- 徳島県徳島市国府町観音寺49-2
- 電話:
- 088-642-2375
- 駐車場:
- あり(無料)
普通車 6~7台 マイクロバス 1台 - 宿坊:
- なし

寺に伝わる宝物「観音寺縁起」によると、観音寺は弘法大師によって創建され、大師自ら千手観音像を刻み本尊にしたと伝えられています。
この「縁起」とは別に寺伝では聖武天皇が天平13年、全国に国分寺を創建したときに、行基菩薩に命じて勅願道場として建立した由緒ある古刹とされています。大師がこの地を訪れているのは弘仁7年(816年)のころで、本尊を刻み再興して、現在の寺名を定めたとされています。
その後、天正の兵火の被害にあうも、蜂須賀家の帰依を受けて再建され、現在に至っていると伝えられています。
大正2年ころ、両親に連れられて参拝した盲目の高松伊之助さんという方が、本尊のご利益により目が見えるようになり、松葉杖を奉納したはなしが語り継がれています。

夜泣き地蔵
子供の夜泣きを止めてくれるお地蔵様。健康と成長も祈願出来ます。ご利益をさずかったお礼に沢山の「よだれかけ」が奉納されています。
夜よく眠れるようにという願いも叶えてくれるそうです。
絵馬
炎に包まれた女性が描かれている奉納額で、本堂に掲げられています。姑をいじめた罰があたったという明治時代にあった遍路の実話と云われています。

観音寺にはお大師様の筆跡を刻印したと伝えられる光明真言の印判が宝蔵してあります。
これは四国霊場では唯一のものです。そしてこの印版を白衣の襟に押印していただけます。有料で1,500円! 少し高い? と思われる人も多いんじゃないかと思いますが、ここを逃すと後のお寺にはありません。
あまり大きい声では言えませんが、バスツアーなどでは、時間がかかるために紹介されていないケースも多いようです。車での参拝、歩きでの参拝の方には是非オススメです。
ご利益は、巡拝に着用している白衣の場合は道中を守っていただける。納経用の白衣の場合は納棺すると無事冥土に辿りつけるといわれます。
殆どの場合ご住職が担当されているようです(たまに副住職)。墨を塗り印版を擦りうつす所作も美しいですよ。
ちなみに観音寺の納経所は5時ピッタリに閉まります。時間に厳しいお寺のひとつです。納経はもちろん光明真言の印をいただく時は時間に余裕を持って参拝しましょう!


観音(かのん)
第十六番札所・観音寺に棲む、八八さん十六女。
にこにこにこにこ。
観音様をイメージ。金色を基調に、蓮の花をモチーフとした腰飾りを巻きつけて。
いつも朗らかに微笑む淑女。
……という設定にも関わらず、本編(16話)では終始怒っていた。もちろん、理由があってのことなのだが。
普段は優しい人なのよ? 本当よ?
名前の由来は、寺号「観音寺」から。
十四女・閃(せん)、十五女・煌々(きらら)と続いたので、和っぽくて、かつ直球な名前にしたかったというのも理由の一つ。
◎八八さん×拠り所
観音菩薩様の“慈悲の御心”。
他の姉妹とは違って、カタチのないモノを拠り所としている。

◎八八さん×スイーツ
暫し、お待ちになってくださいまし。 by観音

- 観音寺へようこそ。御二人ともお疲れでしょう――ささ、お茶をどうぞ。
- ……………………。 ……………………。
- ? どうかなさいました?
- ……観音さん、なんよね?
- ええ。わたくしは観音。結界の守り人・八八姉妹十六女の観音であり、それ以上でもそれ以下でもございません――それが?
- なんかイメージ違うな、と。淡桜さんと逢うたときは、えらい怒っとったし……
- あら? あのときは“シナリオ通り”演じたつもりでしたが。わたくし、何か粗相でも?
- いや、完璧やったけど……つか、シナリオ通り言うな。
- とにかく、わたくしだっていつもあんな風ではございません。あのときはやむを得なく――まあ、この話はこの辺にしておきましょう。
- そうやね。観音寺の見所を教えてもらわないかんしね!
- 観音寺といえば夜泣き地蔵尊ですね。子供の夜泣きを止めてくれるお地蔵様で、子供の健康と成長を祈願されるとよろしいですわ。
- そーいや、じいちゃんが『こーみょーしんごんのいんはん』を白衣にどうとか言いよったけど、何のことかわかる?
- 『光明真言の印判』――このお寺には御方の御筆跡を刻印したと伝えられる光明真言の版木が宝蔵されております。
- 納経所で申し出れば、白衣の襟に捺してもらえるんやって。行ってみようや。
- あ、お待ちなさい。貴女は無理かもしれません。
- えー! なんで!? ちょっとふわふわひらひらしとるかもしれんけど、これもちゃんと白衣なんよ?
- 形に問題……といいますか、襟の長さが版木より短い貴女の白衣には、捺したくても捺せないでしょう?
- あう……なるほどなんよ。
- 襟の長さが足りんのやったら仕方がない。俺だけ行ってこうわい。
- お待ちなさい。貴男も無理かもしれません。
- うん? 俺のは一般的なヤツやけん大丈夫やろ?
- いえ、白衣のことではございません。ここ観音寺の納経所は5時ちょうどに閉まります。時間厳守です。今は5時2分――もう閉まりましたね。
- !? そーゆーことは早く言うてや! 納経も終わってないんですけどぉ!!