





- 宗派:
- 真言宗善通寺派
- 開基:
- 天武天皇
- 創建:
- 白凰2年(673年)
- 住所:
- 徳島県徳島市国府町井戸北屋敷80-1
- 電話:
- 088-642-1324
- 駐車場:
- あり(無料) 普通 30台
マイクロバス 5台 大型 5台 - 宿坊:
- なし

天武天皇が勅願道場として建立したお寺で、当時は「妙照寺」というお名前でした。壮大な寺領を持ち隆盛を極めたと伝えられています。
本尊は薬師瑠璃光如来を主尊とする七仏の薬師如来坐像で、聖徳太子の作と伝えられています。また、脇仏の日光・月光菩薩は行基菩薩の刻んだものと伝えられています。
後に弘法大師がこれらの尊像を拝むために訪れたとき、檜に高さ1.9mの十一面観音像を刻み安置されています。この像は、右手に錫杖、左手に蓮華を挿した水瓶を持った姿で、現在、国の重要文化財に指定されています。
また、大師はこの村が水不足に悩んでいるのを哀れみ、自らの錫杖で井戸を掘ったところ、一夜にして清水が湧き出したそうです。そこで地名を「井戸村」とし、寺名も「井戸寺」に改めたと云われます。
御本尊の七仏薬師如来は全国でも珍しく、七難即滅、七福即生などの開運に信仰が多いそうです。

面影の井戸
お大師様が掘った伝説の井戸。
覗き込んで自分の姿がうつれば無病息災、うつらなければ3年以内の厄災に注意すべしといわれます。
日限大師
石造の大師像で「水大師」ともいわれます。5日、7日などと日数を決めて日参するとご利益があります。
仁王門
大門とも呼ばれます。阿波10代藩主・蜂須賀重喜公が寄進されたもの。

井戸寺は本堂の中でお守りや巡拝用品を販売されています。お守りは充実しています。その中で有名なのは「千枚通し」です。
穴をあけるものではありません....。小さな御札に「南無大師遍照金剛」の御宝号が描かれています。この御札を水や白湯に浮かべ、御宝号を3回唱えて飲む! これが「千枚通し」です。
毎朝飲むと元気になる。万病に効くといわれます。また、毎日でなくとも体調が悪い時、心が不安な時に飲んでもいいそうです。特に安産の御利益があり妊婦さんにはオススメです。
四国霊場では他にも「千枚通し」を扱っているお寺は多いですが、井戸寺のモノはゼラチン質で出来ており「飲みやすい」と評判です。
ただ、この「千枚通し」他のお守りと一緒に並んでいるのですが、決して中を覗いて見てはいけません。他人の息がかかったモノはもう販売出来なくなるそうです。
そして本堂にいる係の方に怒られます(笑)。お願いするとサンプルを見せていただけますので、声をかけてみましょう。「千枚通し」以外のことでも、親切に教えていただけますよ。
また、井戸寺は地元の方と触れ合うチャンスなお寺です。
どうやら憩いの場になっているようです(笑)。


狸狐(りこ)
第十七番札所・井戸寺に棲む、八八さん十七女。
見た目はキツネ、中身はタヌキ。
キツネとタヌキを足して割ったような容姿。面影の井戸を表す「井」と書かれた鏡を持つボーイッシュな童女。
山吹色のキツネ耳は耳ではなく髪の毛。そこから覗く丸い茶色のタヌキ耳が本当の耳。
力温存(?)のために小さな姿でいることが多い。
人懐っこい性格で、ころころよく笑う。
あまり言葉に訛りが出ない徳島在住の八八さんの中では珍しく方言を使って喋るのもこのコの特徴。
もっとも、徳島弁というより大阪弁(似非)に聞こえるのは気のせいではないハズ……。
名前の由来は、「狐」と「狸」。何の捻りもない!
◎八八さん×拠り所
熊鷹大明神のお社。
「熊鷹」とは民話『阿波狸合戦』に登場するタヌキの名前。一見、狛狐の鎮座する「お稲荷さん」だが、中にタヌキが祀られているという変わったお社。

◎八八さん×スイーツ
準備しよる途中やけ、待っとってな! by狸狐

- 「井戸寺」って寺名はね、お大師さんが水不足に苦しむ村の人々のために一夜で井戸を掘ったことに由来するんよー
- この「面影の井戸」に自分の姿が映ったら無病息災やけど、映らんかったら三年以内の厄災に注意せないかんらしいな。あれ? 似たような井戸をどっかで……
- ビューン≡(⊃^ω^)⊃ もし井戸にはさまったら手を貸そうぞ……(ボソッ
- えっ、龍泉さんの助けってちょっと不安。でもま、折角やし……あゆみ、井戸覗いてみ?
- あ、あたしは絶対覗かんけんね!!
- こら、儂(わし)を盾にするな!!
- 待った。もしたいさんの姿が井戸に映らんかって病気になったりしたら、動物病院とみかん農家、どっちに連れていけばええんやろ?
- みかん農家に連れてってどうすんねーん! (ビシッ
- いたっ
- そんなん傷んだみかんと一緒に処分されてまうわ! 処分言うても、捨てるんちゃうで? 畑の肥料になるんやで!!(ビシッ
- いたたっ
- どっちも連れてかんでええわいっ、儂は健康&新鮮を売りにしとるんじゃ!
- あっ、そう言えば。
- む? なんぞい?
- 狸狐さんって“見た目は狐、中身は狸”なんよね。狸同士でたいさんと気が合うんやない? ほら、たいさん! 遊んでもらわんけんよ!
- ほう。なぜ儂が面倒をみられる側前提なのかを小一時間。
- そないこまいこと(そんな些細なこと)気にせん気にせん。仲良うしよや! ほな行っくでー!! たかいたかーい!!!!
- ポ~~~~ン! ――――――――ばしゃあああっ!!
- あっ……………………
- 年長者に対してこの仕打ち……! てか、暗い! 狭い!
- よし! 龍泉姐さん、出番だ!
- 確かに吾(われ)は“はさまったら”手を貸そうと申した。然し、あれは完全に“落ち込んで”しまっておる。斯様な状態では手を貸そうにも其の手が届かぬ。
- いや、そこをなんとか。
- 抑々(そもそも)、吾は井戸にはさまるのは得手だが引き上げるのは不得手だと思い出した。箸より重い物は持たぬ主義ゆえ。
- 龍泉おねーちゃん、端から手ぇ貸す気ないやろー! (ビシッ
- 誰でも良い! 早く助けに来んかああァァ!
- あー、ほら、新鮮さが売りの身体を弾ませて自力でビューン≡(⊃^ω^)⊃って……無理ですね、はい。木の棒でも探してくるわ。
- みんなで手分けして探そうや! たいさん、ちょっとの間我慢しとってねっ。
- 。゚(゚´Д`゚)゜。